これまでについて。あるいはプログラミングの独学について。②

これまでについて。あるいはプログラミングの独学について。②

地元に戻ったぼくは、まずはアルバイトをと、
映画館とコンビニのアルバイトを行うことにした。

映画館のバイトはこれまでの人生の中で最も楽しい思い出のひとつ。
それ以降、苦しいことや辛いことに幾度となく遭遇するが、学生時代のころやこの頃の思い出を思い返すと荒んだ心が少し晴れたような気がして、なんとかその日一日を乗り越えてこれた。

アルバイトと並行して行っていたのは、インターネットビジネスの試し打ちと読書。

資金が少ないうちにできるインターネットビジネスは限られていた。
この頃は物販(せどり)をやっていた。
ビジネスモデルとしては、価格の安いものを仕入れて高く売るというもの。
例えば、ヤフーオークションで5千円で売りだされていたものが、Amazonでは8千円で売れるとする。
この場合、3千円の利益になる。
市場は歪んでいるのだ。

このビジネスモデルに見切りをつけた理由は、

  • ビジネスが拡大してもあくまで自分の労働力を売っていること。
  • ビジネスモデルの模倣がしやすく、競合する他者が増える可能性が高いこと。実際に増えていたこと。
  • 競合する他者が増えた場合、差別化がしずらいため、低価格競争になってしまうこと。

このような理由からいち早く手を引いた。
それでも、半年ぐらいはやっただろうか。

探していたビジネスモデルは、堀江貴文さんがおっしゃっていた以下の条件を満たすもの。

  • 利益率が高い
  • 在庫を持たない
  • 定期的に一定額の収入が入ってくる
  • 小資本で始められる

上の条件を満たす上でプログラミングは最適解だと思う。
すべての条件を満たすことができる(自分次第で)。
必要なのはプログラミングスキルとアイデアと情熱だけだ。

次に読書。
たぶんこの一年間で100冊を優に超える本を読んだ。
先に断りを入れると、本をたくさん読むこと自体に価値はない。
本の価格は大概が1000円から3000円ぐらいだが、本当に価値がない本は1000円に値しない。
その一方で1000円の方が何万円以上の価値を持つというのはよくある話。

個人的には、本を選別する目を養うことが重要かなとは思う。
それを養うために量を増やす必要があるのでは?というのは、確かに、というカンジ。
でも、そういうのは学生時代のうちにやっておくべきものだとは思う。
古今東西の文学、名著。司馬遼太郎や村上春樹、夏目漱石、ドストエフスキー、ニーチェから7つの習慣、金持ち父さん貧乏父さん…。

この過程で自分自身について深く内省できたことは大きな財産だ。

今回の人生はどんな人生を歩もうかな。
どんな人たちとどんな仕事をして、どんな友達と遊んで、どんな女の子と結婚してどんな子どもたちとどんな家庭を築いて、どんな場所で暮らして、どんな家で、どんな生活をしているのだろうか。
自分はどうしていれば幸せなのだろうか。
自分の周りの家族や友人をどうすれば幸せにできるのだろうか。

休学していた一年間に後悔はないし、その一年間があったからこそ今の自分があるのだと強く思う。

話を春に戻す。
振り出しに戻ってしまったぼくは、
クレジットカードで借金をしてMacBookAirを購入する。
10万くらいだったか。
本当に購入してよかったと心から思う。

ぼくがプログラマになろうと思った一つの要因にMacBookがあるのは確かだ。
スティーブ・ジョブズありがとう。
Appleの皆さんありがとう。
この美しいプロダクトのおかげで私は今日まで生き延びることができました。

MacBookを買ってからすぐに行動に移せたわけではなかった。
私の腰は重い時は本当に重い。
プログラミングの存在は結構前から知っていた。
自分の中ではいつかやろうとは思っていた。
たぶん自分は得意だろうなとも思っていた。
でも、これでダメだったらたぶん自分はずっとダメだろう、という思いがどこかにあったから軽い気持ちで始められなかったのかもしれない。

秋頃だっただろうか。
ふとしたきっかけで(どんなきっかけかは覚えていないが)、プログラミングの関連書籍を購入。
確かはじめに買ったのはHTML/CSSの入門者向けの本だった。
Webサービスも独学の支えになった。
お世話になったのはProgate、ドットインストール、Schoo、Paiza。
PHPの開発環境構築に失敗し(確かXAMPPでの環境構築が上手くできず)、PHPは早々に諦めて、Rubyを学んだ。

独学でできるところまではやった、と自分ではそう思えたから、どこかに就職して仕事としてプログラミングをすることが次のステップに進むためには必要だと思った。

季節は春になろうとしていた。
休学期間の一年が終わろうとしていて、先生と再度面談。
正式に退学をし、上京して就職することを伝えた。
正直、担任の先生は別に好きでも嫌いでもなかったが(無駄に反抗的な態度をとってごめんなさい。)、休学、退学のアクションをする上で長い時間を私に割いていただき、十分な話し合いをしていただき、一人の人間の人生について教えていただき、自分の思っていることを腹を割って話し自分が自分のことを知る上でその相手をしてくれたこと、ここに感謝の意を伝えます。