思想について考えた

思想について考えた

小学6年生の冬にインフルエンザにかかりダウンしていた日。
朝起きて、テレビをつけると池田晶子さんが亡くなったというニュースが流れていた。

池田晶子さんは哲学者であった。
何に興味を惹かれたのかは覚えていないが、病院の帰りに父と本屋に寄り、彼女の本を買ってもらう。

14歳の君へ―どう考えどう生きるか
を布団に包まりながら、数日で読破。

哲学は、およそ普通の小学生には縁のない学問だが、池田晶子さんがすごいのは、小学生でも理解できるであろう平易な言葉で哲学という学問への入り口へと誘うこと。

  • なぜ人を殺すことは悪いのか
  • なぜ戦争をしてはいけないのか
  • 平和とはなんなのか
  • 友達とはなにか
  • 幸せとはなにか
  • どのように生きて、どのように死ぬべきなのか

小学生でこのような学問に触れられたことは大きな財産だ。
その後、同年代と話が合わなくなり、一時期暗黒の時代を過ごすことになったのは別の話。

抽象的な概念を考えること。

すばらしいことじゃないか。

何も考えていないより、考えた上で分からないということに対して向き合うのだ。

上の問いに解はない。

私より何百倍、何千倍も頭の良い人が考えて、考えて、まだ分からない、ということについて少しでも考えてみること。

考えて、文章に書き出して、先生や親などに見てもらい、自分が考えたことについて率直にどう思うか、聞く。

コイツちょっと危ういんじゃね、と思ったかもしれない。

それで良かったのだ。それが良かったのだ。

思春期を過ごす中で、 次に出会ったのは、マイケル・サンデル教授の
これからの「正義」の話をしよう
であった。

私は、抽象的な概念から哲学の門をくぐり、より具象的な政治思想へと興味を移した。

どうすれば幸せなのか。

この問いに唯一解はないが、私は、私たちは、社会は、どうすればそれに近づけるのだろう、と考えた時に以下の思想に出会う。

思想同士を比較すること、具体的な政策を添えたほうが理解が進むので、併記する。

  • リバタリアニズム
  • リベラリズム
  • コミュニタリアニズム
  • 功利主義


リバタリアニズム

完全自由主義。自由至上主義。

個人の自由と経済上の自由の両方を重んじる考え方。

基本的な方向として「小さな政府」を志向する。
福祉国家に対して否定的である。

  • 参議院を廃止して、定数を3分の1に
  • 官僚機構、天下り機構を廃止し、民営化
  • 警察も民営化
  • 消費税増税
  • 所得税減税
  • 法人税減税
  • ベーシックインカム
  • 道州制

ベーシックインカムについて、

  • セーフティーネットとして、1人、月5万円
  • 財源は消費税20% + 他の税金で確保する
  • 年金、生活保護、雇用のためのバラマキ的な公共事業を廃止する
  • 社会保険庁は廃止する

道州制について、

  • 権限を東京から地方へどんどん移譲していく
  • 地方が法律や税制も自分たちで独自に作るようにする


リベラリズム

政府が主導することによって、自由を実現しようとする。
リバタリアニズムが持つような、政治だけでなく経済における自由までは包括していない。
リバタリアニズムと比較し、福祉の権利も重視する。

  • ルーズベルト大統領のニューディール政策
  • オバマ大統領の新ニューディール政策
  • 金融施策による金融制度の安定化
  • 公共事業政策
  • 失業者の救済政策


コミュニタリアニズム

リベラリズムと比較して、自由な個人という観念を否定する。
個人は必ず、他者との関係性の中で生きている。


功利主義

個々人の喜びを増やし苦しみを減らすことで、社会全員の幸福の総和を最大にしようという考え方。

いわゆる「トロッコ問題」。
5人を救うために1人を殺すことは道徳的か。

  • 自動運転技術
  • AI、人工知能


参考